中国 北京

フェアスカイの代理案件が2024年度北京商標協会の10大典型例に選出

北京商標協会はこの前、2024年度の北京商標10大訴訟の典型例と非訴訟の典型例の紹介活動を開催した。この活動は、商標保護分野で代表的で影響力のある優れた事例を紹介することを通じて、学習の参考になる例を提供することを目的としている。

北京フェアスカイ特許法律事務所が代理した「五条人」商標に関する数件無効宣告行政訴訟案は2024年度の商標十大訴訟の典型例に入選し、「老漢方医師趙炳南及び図」の商標拒絶査定不服審判案は2024年度の商標十大非訴訟の典型例に入選した。

将来、フェアスカイは引き続き厳格な態度と専門的な業務レベルで、商標保護事業に力を貢献し、業界の健全な発展を支援する。

 

入選事例の紹介

「五条人」シリーズ商標無効審判行政訴訟案

国内の有名な民謡バンド「五条人」はフェアスカイを委託し、アモイ某会社が登録を受けた「五条人」、「五条人糖水舗」など12件の商標に対して無効審判請求を提出し、裁判所は審理を経て、「五条人」は有名な民謡バンドの名称であり、その知名度により係争商標の指定区分第35類、第43類サービス(例えば、広告、飲食店など)分野で周知標章として保護されるべきものであり、よって、係争商標はバンドと何らかの商業的つながりがあると公衆に誤認させやすく、バンドの先行権益に対する損害になると認定した。

裁判所は司法実践を通じて、バンド名が長期的に使用を経て、既に特定の名誉と公衆の認知を形成している場合、法律の保護を受けるべき、他人の悪意のある冒認登録や不当な利用を防止すべきといったことを確認した。

この裁判は、商標法による新型知的財産権の権益の保護ルートを明確にし、市場の規範化、公平な競争環境の構築に役立つ。同時に、企業と個人への警告にもなり、商標登録、使用中に信義誠実を持ち、他人の知的財産権を尊重し、法律法規を厳守し、権利侵害紛争と経済損失を回避すべきである。

 

入選事例の紹介

 

「老漢方医師趙炳南及び図」商標拒絶査定不服審判案

申請商標は、2022年に国家知識産権局(CNIPA)に登録出願された。CNIPAは審理を経て、当該商標の図形部分は他の登録済み「図形」商標と類似になると判断し、また、当該マークに含まれる「趙炳南」及び図形部分は、公衆人物「趙炳南」の姓名及び肖像と同じであり、指定商品に使用される場合、公衆に商品の出所を誤認させやすく、商標として使用してはならないと判断した。

出願人は、当該拒絶査定に不服し、フェアスカイに委託してCNIPAに拒絶査定不服審判を提出した。フェアスカイは、商標登録出願の目的が正当かつ必要であることを証明するために、関連資料と書面声明を提出し、出願商標は趙炳南の名誉と声望の保護、及びその漢方医薬文化を伝承することを目指していることを表明した。同時に、詳細な比較を経て、出願商標の図形部分は引用商標と明らかな差異を有し、消費者の混同誤認を招く恐れ

 

はない。

本件は著名人物の氏名と肖像を保護する典型的な事例であり、同種類の拒絶査定不服審判事件に立証の思考を提供し、保護の要点も明確にした。

Web Design San Francisco