中国 北京

「ドーナツポット」意匠権侵害紛争を成功裏に代理

 先日、四川省高級人民法院は「ドーナツポット」に係る意匠特許侵害事件について二審判決を下し、成都市中級人民法院の一審判決を支持した。この事件で、フェアスカイが代理した原告である北京凡米粒文化有限公司(以下、「凡米粒社」という)は、最終的な勝利を得た。

 

【案件紹介】

凡米粒社は、「子供用ポット(ピンク色ドーナツタイプ)」という意匠権(ZL201830657282.1)を所有している:

係争意匠図

 

2020年初め、凡米粒社は杭州熊本士日用品有限公司(以下、「熊本士社」という)が関連意匠特許と非常に似たドーナツ水筒製品(以下「係争品」という、下図に示す)を大規模に製造し、各ルートで販売していることを発見し、フェアスカイに権利行使を委託した。

フェアスカイ弁護 士は本件の状況を分析した後、以下の特徴をまとめた。

A、小商品類に関する外観意匠特許侵害

B、権利侵害の事実がはっきりしていて、悪意が明らか

C、販売ルートが広く、モデルが多様

凡米粒社は大きな商業影響を受けていることを考慮し、凡米粒社の損失を最大限に低減するために、迅速かつ精確に侵害証拠を固めた後、直ちに権利行使を開始した。また、本件の最終段階の執行成功率を高めるため、フェアスカイ弁護士は熊本士社の財産保全を申請した。

本件の一審で、フェアスカイ弁護士は実体販売業者(成都地区で有名な母子チェーン「中億育児」)の販売ネットワークが広いことを証明するために、10軒以上の店に対して証拠収集を行い、最終的に、一、二審の裁判所はいずれも原告の主張した賠償額をある程度認容し、判決書においても、本件の法定賠償の考慮要素の一つは、「係争品の販売地域は、四川省成都地区の複数の店舗に係っている」と明確に記載した。

本件の一、二審を通して、フェアスカイチームは「ドーナツポット」意匠権侵害紛争を成功裏に代理した。

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