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北京商標協会、2021年の典型的な商標訴訟案件トップ10及び典型的な商標非訴訟案件トップ10を発表

北京商標協会、2021年の典型的な商標訴訟案件トップ10及び

典型的な商標非訴訟案件トップ10を発表

- フェアスカイの代理案件が、それぞれ選定 -

 

2022年4月26日、北京商標協会は、2021年の典型的な商標訴訟案件トップ10及び典型的な商標非訟案件トップ10を発表した。北京フェアスカイ特許法律事務所が代理した2件の案件が、それぞれ選定された。

 

選定案件①(訴訟案件)

「美巢集団」が「美巢建材」を訴えた商標権侵害・不正競争紛争案件

 

本案は、今年3月に四川省法院2019-2021年度代表的不正競争事件トップ10に選定された。

 

選定案件②(非訟案件)

商標「LE MANS 66 及び図形」の拒絶査定不服審判案件

 

【案件概要】

国家知識産権局商標局は、「LE MANS」が公知の外国地名であることを理由に、商標法第10条第2項に基づき、出願商標の中国指定申請を却下した。

拒絶査定不服審判の審理を経て、出願商標の英文「LE MANS」は、一般に知られている外国地名であるが、出願人はフランスのルマン出身であるから、出願商標にある地名は出願人の所在地を真に表現しているに過ぎず、本願商標は、商標法第10条第2項に該当しないと判断された。

 

【案件意義】

この案件は、一般に知られている外国地名を含む商標が中国でどのように登録保護されるかについて、参考となるものである。

 

レース名に発祥地の地名を入れるのは業界慣行であるが、一般に知られている外国地名であるため、商標法10条2項の登録・使用禁止に該当し、比較的厳しい法的結果となっていた。

 

出願商標「LE MANS 66 及び図形」は、1966年に開催された「24H LE MANS」を記念して出願人がデザインした商標である。出願人は、1923年から「24H LE MANS」を実施していることを陳述することで、出願商標が合理的な出所・由来を持つことを証明した。出願商標には一般に知られている外国地名が含まれているが、出願人の所在地はフランスのルマンであり、その地名は出願人の所在地を示すに過ぎず、公衆に誤解を与えるものではないとされた。

 

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